ちょっと興味深い話

助手のYさん(中国人の方)は、毎週火曜日と木曜日に学校に来る。普通、助手というと、助手専用の部屋があってそこにいるのだが、Yさんの場合はそういう部屋はなく、私と同じドクター部屋にいるのである。それも私の机の真横である。そのため、Yさんが来る日は仕事がやりにくい。独り言が言えない。休憩にだらーんとできない。昼ご飯が食べづらい...etcと、と色々と大変なのである。そのYさんに、この前の飲み会の時、色々と中国の文化・事情について聞くことができたので、ここで少し書いてみる。
 まず、Yさんが大々的に言っていたことが、「商品の殆どがコピー品(偽物)である。」ということである。この商品とは、衣類を始め、装飾品、電化製品、CD、DVD、はたまた食品にいたるまで、殆どすべてである。・・・興味深い話を一つ。音楽・パソコン業界でよく聞く言葉に海賊版というものがあるが、中国では海賊版しか店頭に並んでおらず、正規版を探すのは至極困難であるというのである。こういう環境であるから、当然レンタルビデオ屋(中国にもあるのだ)の使い方も日本と異なってくる。レンタルビデオ屋では、最新のものしかレンタルされないのである。というのは、少し古い作品は、レンタル料よりも安く海賊版DVDとしてすぐに手に入れることができるからである。そのため、DVDメディアがとても身近な存在で、中国ではビデオデッキよりもDVDプレイヤーを頻繁に利用しているのである。実に不思議な話である。
 次回は、大晦日とお正月について、書きたいと思う。おやすみなさい。