大衆演劇

 かつてより「大衆演劇」という言葉が気になっていたところ、近所の芝居小屋でカップルデー(2人で2200円)なるものがあったので、ハニーといってみた。ロビーは所謂「おばちゃん」と「おばあちゃん」の中間世代の方言丸出しの女性がワイワイガヤガヤしている。もう常連さんという感じだ。ハニーはその空気に耐えられなかったようだ。
 雰囲気に圧倒されているうちに開演。売店のおばあちゃん手作りのコゲコゲたこ焼きをほおばっている人多数。人気があるようだ。1幕目は芝居(時代劇)。カミカミの役者さんがいて「あー、いやな予感・・・」と思っていたが、慣れているのか共演の役者さんが「カミカミやないかー」とツッコミを入れたりたして、うまくカバーしていた。15歳の役者さんは5分ほどの長いセリフをしっかり言えていた。
 2幕目は舞踊ショー。この15歳の役者さんが最前列のおばちゃんたちをトリコにしていた。槍(?)と扇子の演舞をしたが、確かに体のブレがなく、かっこいい。最後の方はオーラが吹き出していた。ラストは座長とこの子の豪華絢爛花魁で幕を閉じた。
 終演後、役者さんが総出でお客さんをお見送り。こりゃおばちゃんも常連になるわーと思った。
 ということで、これまでは若干変な目で見ていた大衆演劇がちょっと違う物に変わった1日だった。