見下ろしたり、見下したり。

大抵の人は、風邪をひいたときやちょっと体調が悪くなったときに、そのことについて必要以上に考え込んでしまう傾向にあるが、実は私もその一人である。以前39℃の高熱を出し、風邪を引いたときに、ひどい下痢を伴ったわけだが、あの時はヤレ「俺、違う病気じゃないのか?」とか「俺、ヤバイんじゃないのか?」とさんざんわめき散らした挙げ句、家庭の医学まで持ち出し調べだす始末。結局、ただの風邪で、すぐに元気になったんだけどね。うちのハニーも今日似たようなことが起きて、ハラハラしたんだけど、全然大丈夫だった。まあ、みなさん。考え込むのは一向に構わないが、それがストレスとなって他の病気を誘発しないようにしていただきたい。
 今日は午後から福井に小ドライブに行って来た。まず、福井駅付近のデパートや土産物屋を見て回ってきた。福井のデパートに来る人は女子中高生が大半を占めていた。それから、独特の福井弁を久しぶりに聞くことができた。面白かった。
 福井で蒲鉾と羽二重餅を買った一行(といっても2人だが)は、この後美浜のレインボーラインへと向かった。頂上から下を見下ろすと、三方五湖若狭湾が一望できた。とても綺麗だった。そういえば、人間という者は見下ろす行為が実に好きである。三方五湖から山のてっぺんを見ても面白くないし、地上から観覧車のてっぺんを見上げても感動がない。ところが逆の立場になると実に気分がいい。ただ、例外もある。それは私が大学生の試験監督のアルバイトをしたときのこと。試験監督は壇上に立って試験の成り行きを見守るのが仕事であり、この場合生徒達を見下ろすことができるのだが、まあ実に良くカンニングしているのが分かるのである。また、そのカンニングの仕方が実に見苦しい。さらに、カンニング男の「俺のカンニングはばれない!」チックな顔がまた見苦しい。ここで、カンニングを常習している人に一言いいたい。『カンニングはばれていないのではない。試験監督が見なかったことにしてくれているのだ』と。